パン屋開業にあたり、塩を再吟味して、やっぱり美味しい粟国の塩。そして、実は日本の海水を使っているところは少ないという事も分かりました。海外の海水を天日干しして、コンパクトにしてから輸送し、最後に日本の海水と混ぜる方が主流のようです。
でもね、味がぴったりくるのはやはり粟国の塩でした。パンの味が最後にしまるというか、、、おいしい。その粟国のお塩の工場、絶対みてみたかったので、このシルバーウィークに行ってきました!
粟国島には那覇港からフェリーで二時間ちょっと。(プロペラ機が運休中だったので、船で。)
きれいな海。青さが違う!
そして、船の揺れも想定外、、、酔いました。><
客席にいた時間より、トイレにいた方が長かったです。小さい女の子が外で待ってたみたい。『ママ―、もれちゃうー』って聞こえたの。ごめんね。2つしかないトイレなのにずっと占領して…。
執念で、移動時間内にリカバリーして、粟国島に上陸。
小渡所長にお迎えいただき、港から約10分、塩工場に着きました。
いよいよ工場見学です。
↑これは海水を乾燥させているところ。海水が上から竹を伝って流れています。横から風を送ることで乾燥を促進します。竹を乾燥しながら伝って落ちた海水を再度くみ上げて上から竹を這わせます。その繰り返しでかん水、濃度の濃い海水が作られます。この仕組みは粟国の塩ならでは。美味しさの秘訣ですね。濃度の濃い海水を釜にかけることで、にがり、つまりミネラルの多い塩になります。
それを釜焚きするのですが、もちろん手作業。にがりをより多く含んだ塩にするために
職人の技で一昼夜、30H、かけて混ぜ続けます。
味見させてもらいましたが本当に美味しい。(船酔いも心なしかすっきりしてきたぞ。)
↓天日干しの塩と食べ比べも!
船酔いしてでも来た甲斐があった。
パンの総重量に対して、使われる塩はわずか数%。でもこの微量な塩がないと味が全然違います。砂糖はなくてもよいけど、塩のないパンは、、、食べられません。
粟国のお塩に『命は海から』、と書かれていますがまさにその通りで、人間が健康に生きるために欠かせない食べ物の一つです。赤ちゃんの羊水も海水と同じ濃度だそう。。。日本の最南端沖縄で粟国のお塩が作られている事に、その巡り合わせに、ちょっと神秘的なご縁を感じるのです。
北海道の小麦、粟国の塩。その二つを日本の真ん中の栃木の工房でパンにして、日本のエネルギーをお届けしているのかな。ちょっと厳かな気持ちになります。
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