2015年9月24日木曜日

『いのちは海から』 ~粟国島の塩工場見学~

塩について、実はつい最近までみんな日本の海水から作られているのだと思ってました。たまたま料理に使っていた粟国の塩が日本の海から作られているし、日本は海に囲まれた島国なので、他のメーカーもそうなんだろうと。
パン屋開業にあたり、塩を再吟味して、やっぱり美味しい粟国の塩。そして、実は日本の海水を使っているところは少ないという事も分かりました。海外の海水を天日干しして、コンパクトにしてから輸送し、最後に日本の海水と混ぜる方が主流のようです。
でもね、味がぴったりくるのはやはり粟国の塩でした。パンの味が最後にしまるというか、、、おいしい。その粟国のお塩の工場、絶対みてみたかったので、このシルバーウィークに行ってきました!

粟国島には那覇港からフェリーで二時間ちょっと。(プロペラ機が運休中だったので、船で。)



きれいな海。青さが違う!


 そして、船の揺れも想定外、、、酔いました。><

客席にいた時間より、トイレにいた方が長かったです。小さい女の子が外で待ってたみたい。『ママ―、もれちゃうー』って聞こえたの。ごめんね。2つしかないトイレなのにずっと占領して…。

執念で、移動時間内にリカバリーして、粟国島に上陸。 

小渡所長にお迎えいただき、港から約10分、塩工場に着きました。



いよいよ工場見学です。

↑これは海水を乾燥させているところ。海水が上から竹を伝って流れています。横から風を送ることで乾燥を促進します。竹を乾燥しながら伝って落ちた海水を再度くみ上げて上から竹を這わせます。その繰り返しでかん水、濃度の濃い海水が作られます。この仕組みは粟国の塩ならでは。美味しさの秘訣ですね。濃度の濃い海水を釜にかけることで、にがり、つまりミネラルの多い塩になります。


それを釜焚きするのですが、もちろん手作業。にがりをより多く含んだ塩にするために
職人の技で一昼夜、30H、かけて混ぜ続けます。

味見させてもらいましたが本当に美味しい。(船酔いも心なしかすっきりしてきたぞ。)


↓天日干しの塩と食べ比べも!
 
船酔いしてでも来た甲斐があった。

パンの総重量に対して、使われる塩はわずか数%。でもこの微量な塩がないと味が全然違います。砂糖はなくてもよいけど、塩のないパンは、、、食べられません。

粟国のお塩に『命は海から』、と書かれていますがまさにその通りで、人間が健康に生きるために欠かせない食べ物の一つです。赤ちゃんの羊水も海水と同じ濃度だそう。。。日本の最南端沖縄で粟国のお塩が作られている事に、その巡り合わせに、ちょっと神秘的なご縁を感じるのです。
北海道の小麦、粟国の塩。その二つを日本の真ん中の栃木の工房でパンにして、日本のエネルギーをお届けしているのかな。ちょっと厳かな気持ちになります。





2015年9月21日月曜日

クリームはクリームでも...

ふわふわの”クリーム”を作ってみました。


美味しそう・・・。でもこれ、食べられません。アロマのクラフトのお教室でフェイスクリームを復習しています。配合が数%変わっただけで、テクスチャーが変わります。とても繊細。

これに精油を加えて出来上がり。今日は美肌対応、ローズで仕上げました❤








2015年9月17日木曜日

まるまるさんのクライアント様へ@東京 ~ロールパン 材料のご説明~

こんばんは。まるまるさんの施術でロールパンをお届けしました、カノエのナチュラルパン工房です。カノエもヒップアップのお世話になっている一人です。表面上のスタイルだけではなく、きっと内面(内臓)にもいい影響を与えてくれる施術なんだろうな、と常々思っています。

整っ た身体に負荷をかけないように、カノエのナチュラルパン工房は身体にやさしい素材を厳選しています。その一つに、精製前の素材を使うというポリシーがあり ます。精製される前の食べ物は栄養面も豊富で、身体に合っていると考えます。ですから全商品を全粒粉100%で作る事にこだわっています。お届けしたロールパンも全粒粉100%で作りました。

材料の説明になります:

● 北海道産、有機小麦 全粒粉
→北海道の有機農家、営農企画さんが育てた”ゆめちから”という小麦です。
営農企画さんは、知る人ぞ知る有機農家さんです。自然食品店のナチュラルハウスさ んをご存知でしょうか? そこで扱っている有機豆腐やその他大豆製品の原料と なる豆、大豆を作っているのが営農企画さんです。同じ有機農法で小麦も作付けしており、カノエは縁あって直接仕入れさせていただいてます。(詳しくは過去のブログ:ふっくら全粒粉の秘密~小麦の営農企画さんに会ってきました~をご覧ください。)

● あこ天然酵母
→あこ天然酵母はお米と小麦で培養されます。ちょっと発酵食品に似たところがあり、焼き立て、当日、翌日、翌々日…と味が変化していきます。パンによって、それぞれ深みが増すように思えます。

イーストのパンは準備が比較的短く、焼き立てを食べるのが美味しいですが、天然酵母のパンはじっくり発酵させるため準備に時間がかかります。その分、焼成後もおいしく食べる時間が持続するのだと思います。

お試しいただいたロールパンは、16日(水)に仕込み、一晩発酵させ、翌日17日に焼成。その日のうちに発送し18日の午後にまるまるさんへお届けしています。(栃木はまた豪雨で、交通状況が乱れるかも、とも言われていますが、、、無事に届きますように。)

● 卵 群馬県産 榛名有精卵
→基本、原料の生産者に直接お会いしていますが、卵は候補を絞っている段階で、今回使用した卵の養鶏家さんに直接お会いしておりません。現段階はパッケージに『平飼』や、飼料についてこだわりの感じられるものを購入しています。最終品はカノエのパン工房がある栃木産の卵を使いたいと思っています。

● 水 島根県産 金城の華
→今はまっているお水です。ご飯を炊くときにも使っています。。その時々で美味しいと思うお水で仕込んでいます。


● その他こだわりの素材、道具をHPに記載しております。よろしければご覧ください。
 カノエのナチュラルパン工房オフィシャルホームページ : カノエのこだわり

一点補足ですが、バターは今回カルピスバターを使っいます。

HP に記載のあるあすなろファーミングさんの素晴らしいバターに出会うまで、幾つかのバターで試作しておりました関係で、在庫を持っております為、今回はカルピスバターを使わせていただきました。あ と数回、別のバターを使用することになると思います。もちろん、正式にオープンの際は、20年以上無農薬の牧草で育ったハッピーな牛の乳からとれる、あす なろファー ミングさんのバターでご提供いたします。

気に入って頂けると嬉しいです。トースターで少し焼き戻して召し上がって下さいね。





 では、次回またお届けできるのを楽しみにしています。


2015年9月14日月曜日

台風が過ぎ去って

大きな被害をもたらした台風18号が去って穏やかな天気が戻ってきました。今日は爽やかな秋晴れ。庭にはアゲハ蝶が遊びに来てくれました。

でも被害に会われた方はまだ立ち向かっておられる最中です。だからカノエもせめて今日一日は、いつもより丁寧に過ごしたいと思います。

フランスの学生時代の授業で触れた一節を思い出しました。ヨーロッパ人は自然をコントロールしようとする。だからお城のお庭ってシンメトリーで人工的なのだそうです。

Versailles宮殿の庭
それに対して、私たち日本人は自然と共存しようとする。心のどこかにリスペクトの気持ちを持っているのだと思います。だからお寺のお庭を眺めるときもありのままの自然の形を愛でますよね。

太宰府天満宮近く、光明禅寺の裏庭
自然は美しいだけではありません。カノエのパン工房は、幸い台風の影響はごくわずかでした。でも、畏怖の念を忘れることなく、日々感謝し生活をしたいと思います。自然に生かされている私達なのですから。






パン工房に時計を置きました。山口の森の中に住む職人さんの、まるで森を切り取ったような時計。穏やかな自然と共存できる今日一日に感謝します。


2015年9月2日水曜日

手作りスナック

高速バスで都心と栃木の自宅を行ったり来たりする生活が相変わらず続いています。バスは予約制。乗っちゃえば必ず座れるので移動時間の90分を有意義に使いたいです。

帰りのバスが夜遅かったりすると、バスの中で晩ごはんにすることもよくあります。なるべくヘルシーなお弁当を買いますが、いまいち満足できない事が多いです。お家ごはんとくらべてどうしても栄養が偏るので満腹感を味わえないのでしょうか。 その後もず~っと口さみしいので、デザートが欲しくなります。ナッツとかドライフルーツを選ぶようにしていますが、、、ケーキをがっつり食べて翌日なかなかエンジンがかからないこともあります。胃疲れです。。(汗)

そんな訳で矢板のお料理教室、ミレット・スタイル で携帯食を教わりました。
玄米揚げにぎりと玄米トリュフ。(リブレフラワーを使ったお菓子です。) 
 

玄米揚げにぎりはちょっとスナックっぽくて、パクパク食べちゃう。そして食後の満足感と満腹感がしっかりあります。玄米トリュフはお菓子の満足感も味わえるけど、ヘルシー。これ、いいわ❤。
その後の高速バス移動に、早速携帯食として活用しました! 冷えてもおいしい。これから季節も良くなるから、お弁当を買うかわりに自分で用意する事もオプションに入れよう。

自分のライフスタイルに合った食生活を引き続き改善中です。健康への伸び代はまだまだいっぱいあります。